夢でも見ているのか

私はどうもハードカバーで買う場合、初版でなければ気が済まないらしく。

初版で買えなかった時は、文庫を待つことにしている。

そもそも、私がハードカバーで買うことは滅多にない。

コスト面でも、読み易さでも、文庫の方がいいからだ。

そんな訳で、村上春樹の『1Q84』は長いこと御預けになっていたが。

本日、ようやく文庫を入手。

読みかけの太宰は取り敢えず置いて、早速読み始める。

・・・。

何なんだ、これは。

どうなってるんだ、この面白さ。

海辺のカフカ』に肉薄する勢い。

あの小説は書き出しから書き終わりまで、私を完全に惹き付けて離さなかった。

そういう、類稀なる面白さ。

ここ最近、太宰の他に私を楽しませてくれる小説は何も無かった。

小説そのものにも、少なからず失望を感じていた。

だが、この物語はどうだ!!

引き込まれ過ぎて、途中から自分が何を読んでいるのか解らなくなった。

これが『1Q84』という小説で、作者が村上春樹ということも忘れてた。

ありがとう。

こんな素晴らしい物語を書いてくれて、感謝します。

まだ途中だけど、先に言っちゃいます。

私は基本的に、読み終えてから小説の話を書くんだけど、これは流石に書かずにはいられなかった。

ふはぁ・・・夢でも見ているのかと思ったね。

この小説は大長編だから、文庫の続きが来月と再来月に出る。

こりゃもう、死ぬとか言ってらんない。

読まずに死ねるかぁっ!!