噛み合う歯車と、不要な部品

やることは、山程ある。

絶対にやらなければいけないこと、やっておいた方がいいこと。

重要度はそれぞれ違うし、取り組む順番も様々。

それらを1つ1つクリアしていくと、どんな世界が見えて来るだろう。

楽しみでもあり、怖ろしくもある。

・・・。

私って別に、この世界に必要なかったよなぁって、毎日思うけど。

それは別に、他の人間達も同じことで。

もし最初から、生まれて来なければ・・・。

それがどんな人間であれ、世界には何らの不都合はない。

けれど一度生まれて来て、何らかの形でこの世界に干渉してしまった以上は、多かれ少なかれ必要性が生じて来る。

国家にとって必要なレベルから、たった1人にとってだけ必要なレベルまで。

これはまぁ、行きがかり上・・・というかね。

別に生まれて来る気はなかったけど、生まれて来ちゃったんだから、やるべきことをやるしかないよねっていう。

特に考えもせずに開いた扉の先に、この宇宙があり、この地球があり、私の両親がいたというだけの話。

良いも悪いもない。

私は自分をこの世界にとって、不要な部品だと思っていても。

誰かは、「どうしても君が必要だよ」って、言ってくれるかも知れない。

あるいは、誰も言ってくれないかも知れない。

でも、心の中ではそう思ってくれているかも知れない。

歯車と歯車は、今日も静かに噛み合って。

私をどこか知らない場所へと、運んでいく。