伝える

割愛のし過ぎで、伝わってない。

肉付けのし過ぎで、伝わってない。

本当に必要なことを、必要な分だけ言葉にする。

盛り付けて、削ぎ落として、バランスを整える。

調整しながら、自分の中でも再確認を行う。

再確認しながら、想いは再構築される。

再構築を、最善の形へ向かって繰り返す。

そしていよいよ、ポーンっと言葉が弾きだされる。

誰かの心に飛び込んで、どれだけ伝わったか。

或いは、どれだけ伝わらなかったか。

徒労に思えても、私達は伝えることを諦めようとはしない。

それは、何一つ救われないと思いながらも進み続ける、人の生き様に似ている。