夢幻奈落

これ以上は落ちれないと思っても、まだまだ落ちる。

底が無い。

どこまでも落ちていける。

無間奈落。

・・・。

上下というものを強く意識した時点で、夢幻の罠にかかっているんだよ。

上への階段をのぼり続けても限が無い。

下への階段をくだり続けても限が無い。

それが好きなら、いつまでも上がったり下がったりやっていればいい。

何も否定しないし、何も肯定しない。

何かを判断して裁くのは、とても疲れる。

だから私は、裁定を下すことを止めました。