月が綺麗

またしても、深夜と早朝の境目ぐらいに目が覚めて。

買い出しに行こうと、表に出る。

空を見上げれば、綺麗に霞がかった月が浮かんでいた。

ありふれた日常の一幕でありながら、自分自身が映画のワンシーンのように、作り込まれた世界の一部であるかのように感じる。

個であると同時に、全体としての一片なのだと。

美も醜も初めから自分の内にあり、世界とはそれが投影された姿に思える。