独り相撲

自分を追い込んで、ストイックに生きるのもいいけど。

何かもう、そういうの飽きた。

こんなに大真面目に取り組んで来なければ、今だって休養せずに働けている筈。

馬鹿が。何でこんな死ぬ寸前まで、自分を追い込まなければ成らんのだ。

もっと楽に生きていいだろうが。

どいつもこいつも手を抜いて、楽して生きてんだからよ。

人生ってのは、長距離走なんだ。しかも終わりの解らない。

若い内から飛ばしに飛ばしてたら、いつか走れなくなる。

私はもう既に、走れなくなってる。

それでなくても私は、ずっと怒りや劣等感を燃料にして生きて来たもんだから、精神も肉体も削りに削ってきた。

負のエネルギーは無限動力じゃないし、負担が大き過ぎる。

ダメなんだよ、こんな生き方じゃ。

長く長くどこまでも走り続けられることが、最も重要なんだ。

一時的なブースト効果じゃ、話にならん。

・・・。

仮想の敵と戦い続ける、独り相撲。

戦おうと思えば思うほどに、敵を作ることになる。

あれもこれも、単なる思い込み。

本当は、敵なんて居なかったのに。

人生は戦いだとずっと思い込んでいたから、そういう道を歩むことになった。

戦う必要はない。

心の武装解除

張り詰めない。追い込まない。

心の縛りを解いて、自由にさせておく。

心にフリースペースが増えれば、それだけ多くのことを容認できるようになる。