柔軟な形態

対抗勢力を、力で叩き潰すのは楽だ。

腕力で解決を図るのは、実に容易い。

何でもかんでも、100か0か。白か黒か。

でもまぁ、それにも飽きて来て。

水のように、どんな形にも成れる柔軟さを欲する。

いつも同じでない。

型に嵌った思考形態を採らない。

時には氷の刃と成って、振り下ろされる腕力に立ち向かう時もあるだろう。

時には蒸発して、逃げ去ってしまうこともあるだろう。

単一の方法に縛られず、状況に応じて最善を選び取る。

今までの私は、鈍重な鉄の塊でしかなかった。

力で捻じ伏せるしか術を持たない。

柔能く剛を制す。

何にでも成れる柔軟な形態こそ、到達すべき理想形。