Mr.Childrenの話2

ミスチルのニューアルバム、[(an imitation) blood orange]について。

ミスチルの新譜ってのは、私にとっては完全に祭りなんで、最低でも1ヶ月はコンポに入りっぱなし。部屋ではそれしか聴かない。

聴き込んで聴き込んで、ひたすら聴き込む。

運悪く同時期に発売されたねごとの新譜は、手元にあるのに開封さえしてない。

で、今回のアルバムの話・・・。

ぶっちゃけ最初に聴いた時は、もうファンを辞めようかと思った(爆)

初日は1回だけ聴いて歌詞カードに目を通して、それで終わり。

シングル扱いの曲はともかく、アルバム曲はどうしてこうなった??って感じ。

・・・とまぁ、初日の印象は散々だった訳だが、毎日聴き込んでいく内に楽曲の評価がどんどん上がっていき、今はもう大好きなアルバムになった。

要するにあの、スルメ曲と言われている奴やね。最初は微妙な感じなんだけれど、聴けば聴くほどに味が出てくるという。

最初はいいけどすぐに飽きてしまう曲よりは、徐々に染みてくる曲がいい。飽きてしまった曲って全然聴かなくなるし、繰り返しに強いヘビロテばっちこいの方が、長く愛される曲になると思う。

アルバムの曲順は、最も曲が映える配置なんじゃないかね。Happy Songからの祈り〜涙の軌道でのフィナーレは結構シビレた。

ただまぁ、歌詞のクオリティは昔とは変わったね。

常套句に関しては、タイトルの時点で開き直っちゃってるんで、まぁ。テレビでドヤ顔して歌うようなクオリティじゃないだろって最初は思ったけど、聴き込んでくると何か癖になる感じはある。

過去と未来と交信する男は、電波ゆんゆんなぶっ飛んでる歌詞なのかと思ったけど、かなり綺麗に纏められちゃってるしなぁ。Qの頃なら同じ題材でも、もっと面白い歌詞が書けたはず。

毒気が無くなったね、完全に。丸くなった。

まぁ、いい歳して厨二病全開な刺々しい歌詞を書かれても、それはそれでどうなんだよって話になってくるけどな。

昔のレベルを知ってるとちょっとなぁと思ってしまうのは、偽れぬ本音。

でも、ミスチルが演奏して桜井が歌うとアリになるんだよなぁ。

コブクロの小渕が「桜井さんの歌声には、小さい子が張り上げる様な無邪気さがある」みたいなことを言ってたけど、何か解る。

純粋に歌が上手い事と、心に響く素晴らしい歌が歌える事は、イコールじゃない。

理屈じゃなく自分の心が揺さぶられるなら、それは自分にとっては本物なんだろうな。他人が例え何と言おうと関係なく。

どれだけ高いキーが安定して出ようとも、ピッチを寸分違わず歌えようとも、心まで届かず通り抜けてしまうなら、自分にとっては本物じゃない。

自分自身が感じるものだけが、全て。

チルヲタすぎて客観的な評価はもう出来ないと思ってたけど、それでいいや別に。

・・・。

何度も言ってるけど、ちゃんとシングルをCDで出して下さいお願いします。

ここまでアルバムに詰め込まないと、売れない時代ってことなのかねぇ。

ほとんど、シングルコレクション状態だもんな。

これでミリオンいかなきゃ嘘だろ。