不快は見つめようとしない限り、影のように付き纏う。

影が在るということは、それと同時に光が在るということ。

不快に思うことが在るということは、同時に快が在ることの証左。

密接に絡み合う、表と裏。

どちらか一方だけを手に入れようってのは、無理な話だ。

表を知らなければ、裏を理解できない。

裏を知らなければ、表を理解できない。

それは正に表裏一体で、切り離して取り扱えないもの。

だから両方を認めてしまう。

存在を容認する。

付き纏う影は私の一部として、否定されることなく在り続ける。