色彩が不在

小さな空白が、どこからともなくやって来て。

私の中に居座り、空白を探す。

私の中にある空白を食べて、空白は少しずつ大きくなっていく。

いつか空白に塗り潰されて、私という存在は掻き消されるのだろう。

そして『   』と成る。

空気人間。

居ないようで、本当は居るらしい。