65点の人生、あるいは没個性化された社会の平均値

別にさ、65点の人生でいいと思うのよ。

決して褒められた点数ではない。けれども赤点でもない。

65点の容姿、65点の頭脳、65点の才能。それでいいじゃんね?不服かい?

私なんて、得意なことと不得意なことで差がありすぎて、凄く生き辛く感じている。これが皆65点だったら・・・。

社会の平均値に近付くほど、人は没個性化し、“他人と同じような人”になっていく。でも本当はそれが一番生きやすい。

個性なんて・・・それで食っていけない限り、そんなもん要らないんだよ。

人と違うというのは、はっきり言って弱点にしかならない。

それは多くの場合、自分の強みにはならない。

異分子的イレギュラーな個性は目の敵にされ、槍玉に挙げられ、迫害され、やがて行き場を失う。最悪の場合、首を吊るしかなくなる。

他人と同じ顔をして、他人と同じ考えを持ち、他人と同じ服を着て歩く。

そんな人生で良かったのになぁ。