文章も、絵も、歌も、生まれ持ったセンスだけでは、表現力として不十分だ。
センスが半分、そして残り半分が人生経験。
センスだけで突っ走っている表現というのは、等しく底が浅いのだ。
逆にどんなに人生経験が豊富でも、悲しいかなセンスがなければ価値がない。
類稀なるセンスを持ち、酸いも甘いも知り尽くした人間だけが、超一流になれる。
先天的に生まれ持ったセンスを磨き続けるには限界があるが、経験というのは後天的にいくらでも積めるものなので、センスに難ありと思ったら、色々と経験しておいた方がいいぞ。
凡人には、七難八苦のフルコースが必要だ。
苦難を乗り越えて一回り大きくなった君の表現を、気長に待つとしよう。