足るを知るって言葉は、素晴らしいと思うよ。
でもやっぱり若い内は、簡単に満足しないでもっともっと求めていいと思う。
求めて求めて、目指して目指して、探して探して、登って登って、もうこれが限界だ・・・ってとこまでは、一度やり尽くした方がいいと思う。
そこから落ち着けばいい。若い内から達観してもそれはそれでつまらないもんだ。
努力に努力を重ねて苦労するのも、人生の中で一度や二度は必要。
徹底的に自分を追い込んでいけば、そこで自分の天井が解る。そして分際を弁える。やがて自分の役割に気が付いていく。
足るを知る・・・自分はここで十分なんだなと悟る。
でもまぁ、本当は欲深くどこまでも貪欲に生きた方が、楽しいし充実感があるとは思うんだよねぇ・・・でもそれが許されるのは一部の恵まれた人間だけだから。
皆が皆、イチローになれる訳じゃない。
それでも夜空に手を伸ばして、届かない星を手にしたいんだなこれが。
一番上に辿り着けないとしても、求め続ける人生はきっと悪くない。
欲深い人間は、よく生きる。
欲と共に人は生きる。欲を友に人は生きる。
欲がなくなったら、人は生きられぬのです。
欲は深くてもいい。業が深くなければ。人に迷惑をかけなければ。