素人が歓ぶものを作るのが、大衆娯楽の役割

「プロから見ると全然面白くない」とか、ドヤ顔で“プロ”が言ってんだけどさ、大衆娯楽ってのは全て“素人”のために作ってある訳で、素人が面白いと思えばそれでいいんです。プロだけが歓んだって、素人が歓んでくれなけりゃ意味がないんです。全く。

素人が解りやすいように、難解で複雑な要素を省き、直感的な理解のしやすさを追求し、論理的な辻褄よりも印象的なイメージ優先で作ってるんだからさ、そりゃレベルは少し落ちるでしょう。いいか悪いかは別に考えるとしても。

私は芸術気取りの作品が嫌いだし、そういう通好み(笑)の作品よりも、がっつりエンターテイメントな作品を作る方が難しいと思っています。

そもそも、一部の人に深く突き刺さる作品を作るより、多くの人に広く受け入れられるものを作る方が遥かに大変でしょう。

売れ線とは言うけどさ、そんなに簡単に大ブームを巻き起こせるなら、クリエイターはみんな億万長者だよ。誰だって売れっ子になりたいけど、絶対に成功できる虎の巻がある訳じゃない。売れるのが難しいから、必死に知恵を絞っているんだろうが。

王道作品というのはあるけど、確かなクオリティが伴わなければ凡百の山に埋もれて、日の目を見ることなく終わるだけだ。王道とはヒットの要因でもなければ、名作の理由でもない。単なる、雛形の一つに過ぎない。

芸術作品は徹底的に自分のやりたいようにやって、解る人だけ解って下さい解らない人は知りませんで済むけど、大衆作品はそうはいかない。伝わってなんぼ、面白がってくれてなんぼ、歓んでくれてなんぼ。娯楽作品というのは本来、そういうものですから。

多くの人を楽しませなければならないという宿命を背負った大衆娯楽の制作とは、実に実に難しいものなのです。解るか?芸術家(笑)さんよぉ?

長々と書いたけど、君の名は。は見てません。映画館に足を運んで映画を鑑賞するという習慣がないので(笑)

音楽が私の好きなRADWIMPSだったんで、サントラだけ買いました(笑)