2021-01-23 希望の化身 ほんとうの意味での希望というものは、絶望のどん底にいる人間にしか感じられないのではないだろうか。 深い深い井戸の底に、一筋の光が差し込む。希望とはそういった類いのものではないだろうか。 恵まれた普通の生活をしている者にとって、光など当然のものすぎて、それが希望であるなどと思いもしないのではないだろうか。 一筋の光は暗き世界に生きる者にとって永遠などではなく、あくまで一瞬にすぎない。 けれどもその光を胸に生きるのだ。 その光の名は希望なのだから。