星に願いを

ほしいものは、たくさんあった。

年をとればとるほど、ほしいものは少なくなっていった。

どうせ叶わないのならいっそこの手でと、握りつぶしてきた。

もはや数えるほどの願いは、星に願っても叶わぬものばかり。

それでも願ってしまう。

願いはいつか叶うんだろうか。

人の願いは星の数ほどあって、まるで届かない希望のように瞬いている。

人の欲望にきりはなく、星の数ほどほしいものはある。

だから一つだけにしよう。

たった一つのことだけを願おう。

僕らはいつも空を見上げる、どうか願いが叶いますようにと。