おじさん特有のよく解らない話

コミュニケーション理論の話。

聞き上手っていうのは、質問上手のことなんだよなぁ。

会話をしている中で「ああ、この人はこの話がしたいのか」を見つける。

そこを深掘り。

掘り尽くしたら、今度はそこから話をふくらませる。

会話はイメージゲーム。

イメージとイメージに橋を渡していく。

会話の中で必ず「ああ、そういえば……」が思い浮かぶ。

思いついたことは、どんどん言ってみる。

そのどれかが相手の話したいことかも知れない。

手応えがあればまた深掘り。

このくり返し。

基本的に相手が歓ぶことだけをやっていれば間違いはないんだよね。

全員とは言わないけど、9割は話したい奴ばかりだから。

相手に気分よく話をしてもらう。

相槌や表情も大切。

相槌はどんどん入れていった方がいいですよ。

間をあけてくれる人なら相槌から質問に繋げられるし。

「この人は俺の話を聞いてくれている」をずっとキープする。

人間は気持ちの生き物ですから。

気持ちを掴んだらもう勝ち。

あとは相手に自分だけが話をしていると思わせないことだな。

会話の内容はすべて相手に関することなのに、そう思わせないようにこっちも積極的に喋る。

相手が話す→質問をする→答えが返ってくる→感想を言う。このくり返し。

感想は相手が嫌がるようなことでなければ、なんでもいいと思う。

でも感想を言わないと、こいつなんで質問してきたんだ?ってなるから必ず言う。

世の中のだいたいの奴は喋るのが好きだから、こっちの感想なんて殆ど気にしていない。

感想も相槌の延長くらいにしか思っていない。

喋るのが苦手な人が相手の場合、やることは同じだけど、こっちの感想を長く言うしかない。

質問攻め状態が一番ダメな奴だからな。

相手がどれくらい自分の質問を歓んでいるかを見極める。

話したい奴はどんどん来いだし、話したくない人はもう勘弁して下さいだし。

相手が話したくないならこっちが話すしかないよね。

やることは同じ。

イメージをふくらませる。

イメージとイメージに橋を渡してどんどん先へ進んでいく。

ところで、話し上手になる本って何が書いてあるの?

俺は自分語りが苦手だから聞き上手一本で来たんだけど。

この先、若い奴ら、子供と話す時に、俺は何を話せばいいんだろう。

親戚のおじさんと話す時、9割以上はおじさんが喋っていたでしょう。

なんかよく解らん話をしていたと思うけど、俺もそういう話をしなきゃいけない年齢だもんね。

俺は年寄りからは男女問わずモテるんですよ。

メチャクチャ聞き上手だから。

自分が下な分にはいい。

自分が上になったらどうする?

べつに若い奴相手に聞き上手になってもいいけどさ。

おじさん達がしているよく解らない話が俺には出来ない。

やっぱり相手がどんなに若くても、俺は相手を中心に話すのだろうか。

べつに不思議ではないよね、なんの教科が好き、なんの部活をやっている、将来は何になりたい。

子供が相手でも理屈は同じだ。

質問をして答えてもらって感想を言う。

べつにおじさん特有のよく解らない話をしなきゃいけない訳じゃない。

子供なんて一個質問をするだけで何個も答えが返ってくるだろう。

思春期からが難しいなぁ。

俺のターンが長くなるから。

相手は二言三言喋って、あとはずっと黙っている。

自分が感想を言うターンが長くなる。

これでおじさん特有のよく解らない話が長くなるのか。

酒を飲んで酔いながら話された日にはたまったモンじゃないからな。

俺も酒を飲んで誤魔化そうかな。

14歳の女の子を相手に、34歳の俺がいったいなんの話をしろと言うのですか。

相手が誰でも俺は自分のやり方から離れることは出来ない。

地雷を踏み抜かないように、無難な質問をする。

一言だけ答えが返ってくる。

その一言に含有されているあらゆること、その一言からイメージ出来るあらゆることを使ってとにかく長く話をする。

なんだかよく解らない話を出来るだけ長く話す。

凄く喋りの修行になるな。

今日の話はブログを書き始めて最長の記事かも知れない。

おじさん特有のなんだかよく解らない話って。

いつもの俺のブログじゃん。

おしまい。