俺がドラマよりアニメを選んだことの一つには、白けたくないからというのがあった。
物語は本当のことであってほしかった。
カットがかかってはい元通りのドラマが嫌だった。
まぁ、厳密にはアニメもカットがかかってはい元通りなんだけどさ、声優は。
アニメーションそれ自体に嘘はない。
キャラクターはキャラクターであって、何かを演じている訳ではない。
アニメの方がより本当のことに近い。
本当のことというのはリアリティの話ではなくて、その物語にどれだけ嘘がないか。
キャラに嘘はない。
声優という嘘の部分を受け入れることができれば、アニメは本当のことだ。
ドラマもいいもんだなぁと思ったけど、やっぱり海のシーンは寒そうとか言われると白けるんだ。
ああ、やっぱり嘘のお話だと思ってしまう。
俺は作品に納得したい。
納得とは自然に受け入れることができること。
不自然さがないこと。
そういう物語だけをずっとさがしている。