緊張感

コミュニケーション理論の話。

この話が多いのは俺が人と話す機会があまりにも少ないからだと思う。

ひとりでするお人形あそび。

親とは何も考えずに喋るからケンカになることも多いし。

医者とは揉めたくないから、はいはい言っている。

俺の思っている会話ではない。

会話には少なからず緊張感がほしい。

べつにアニオタとの会話に緊張している訳ではないよ。

でも急に何を言いだすか解らないじゃん。

俺は親には平気で「何を言っているのか解らない」って言うんだけど。

友だちとはいえそこまでのことを平気では言えない。

こいつ、なんでこんなことを急に話し始めたんだろう。

そこで初めて緊張感が走る。

これが気持ちいい。

他になんて言ったらいいのか解らない。

さーて、なんて言ってやろうかと考える。

頭がフル回転する。

その最適解に俺が何を言うか、俺自身だって解っていない。

でも何かを言うんだろう。

それを待つ。

緊張感。

言葉を発する。

それか……!!

これはね、親との会話では無理なんです。

緊張しないから。

俺が今まで言ってきた理論と正反対のことばかりをやっているから。

親と医者以外の人じゃないと無理。

緊張感って結構おもしろいですよ。

相手が何を言うか解らない。

俺が何を言うか解らない。

未知の世界に足を踏み入れる訳ですから。

そこでは何が起きるか解らない。

メロンパンの話から宇宙の話まで飛躍するかも知れません。

自分が知っている分野については積極的に話す。

自分が知らない分野については聞き上手になる。

会話がいい感じに終われるかどうか、緊張感との戦いですよ。

だが、それがいい