月には太陽の孤独は理解できない

俺が病気になったのは学校と仕事のせいなんですけど。

ブログを始めた18歳の俺はあれだけハイテンションなほど元気だった。

一言でいえば若かった。

学校と仕事のダブルパンチで立ち上がれなくなった。

学校も仕事も「あんまり言いたくない時間」です。

だから詳細は書かない。

交通警備は30の頃に働いていた仕事。

べつにこれは言いたくないレベルではない。

仕事内容も集まってくる人間も劣悪の極みではあったが。

俺が20代前半に死ぬほど働いていた仕事。

なんの仕事をしていたのかも書いていない。

読めばあの仕事かって解る書き方もしているけど。

昔の俺の判断は、今ここで書いている俺とは違う人がしているものなので。

あんまり言いたくない。

心は泣くけど、訊かれれば答えられる。

でも、あんまり言いたくない。

悲しい宝ものは、一人で抱え込んで生きる。

誰にも俺の悲しみは理解できない。

その重さを感じることはできない。

痛み。

誰にも言いたくない。

俺がこんな苦しみを抱え込んでいるなんて。

心は大きく大きく育ちましたけど、それがなんですか?

人の心の大きさに敏感になっただけだ。

心を教えてくれたのは、やさしさではなく苦しみだった。

摘まれる花に痛みを覚えるのは、自分が苦しかったから。

心が苦しいと泣く。

俺の心は大きく育ったから、誰とも解り合えない。

月には太陽の孤独は理解できない。

心の大きさが違うから。