俵万智の話。
サラダ記念日。
春なので桜の短歌で書いてみますか。
さくらさくらさくら咲き初め咲き終りなにもなかったような公園。
俺の記憶ではこの短歌が小学校の国語の教科書に載っていました。
特に好きな短歌ではないですが記憶に残っているということは、何かが凄い短歌なのでしょう。
星新一の異星人があらゆる科学の情報を詰め込んだカプセルを地下に残してくれたのに、爆弾で吹っ飛んだ話も記憶に残っていますね。
国語なんて特に好きな教科ではなかった。
ただ得意なだけ。
ただ読書が好きだっただけ。
ただ文章を書くのが好きだっただけ。
高校生にこころを無理に読ませるのもやめた方がいいよ。
わたしと小鳥とすずとも印象に残っているな。
印象に残るということは何かが凄いんだ。
さくら~はさくらが三回も連続して使われるのが印象的なのかな。
なにもなかったような公園というのが心に響いたのか。
俺が使いがちなフレーズですね。
なんにもない場所から生まれて、なんにもない場所へ帰っていく。
まさに俺が使いがちな奴。
小学生の時点で俺はそういう感性だったのか。
さくらさくらさくらの大爆発から、なにもなかったような公園という静けさ。
このギャップが文学なんですね。
金子みすゞはともかく、俵万智って小学生が読むような短歌じゃないと思うのだが。
さくら~が小学生が初めてふれる短歌としてちょうどよかった?
この時の作者の気持ちを考えなさいは難しそ~。
絶対に恋愛のことを考えているもん。
大好き大好き大好き……あなたと出会えたけど、さようなら。なにもなかったような部屋。
はい。
これが正解です。
10点ください。
俵万智の短歌を一つ一つ俺が解説してもいいけど。
あんまり好きじゃない短歌がほとんどだからなー。
好きじゃないっていうのは俺が理解できなかったという意味でもあるし。
若い時の感性を理解できないということは、一生理解できないで終わるでしょう。
サラダ記念日なんて20代で出している訳だから。
俺はもう20代の感性には戻れない。
咲き初め、咲き終り。
春だけが好きな訳じゃないよ。