地ビールのバブル

俵万智の話。

チョコレート革命。

地ビールの泡やさしき秋の夜ひゃくねんたったらだあれもいない。

100年経ったら誰もいない。

まぁ、子供でも思いつくことではある。

俺もたまに考える。

だからあえて、ひらがななのかも知れない。

俺は酒を飲まないので、地ビールの泡やさしき秋の夜というのがよく解らんのだが。

最高にいい気分の時にふと「100年経ったら誰もいない……」と思う感じ?

上の句と下の句で全然噛み合っていないもんな。

なんでこの組み合わせ。

お得意の男女の話にすればいいのに。

当たり前の話だけど、孤独は一人きりの時に感じるものだからか。

泡の儚さと、100年後の遠い未来との対比もあるだろう。

地ビールってよく知らないけど、その土地のビールですか?

ということは秋の夜に居酒屋で飲んでいるということ。

自分は一人で飲んでいるけど、周りはがやがや騒がしいのかも知れない。

でもふと……100年経ったらこの騒がしい連中も私も誰もいない。

にぎやかな店内が不意にからっぽに思える。

だあれもいない。

地ビールをぐっと飲んで、また現実世界に戻ってくる。

生きようと思う。