今でも好きなんだよ、私は

カムカムの話。

ひなた、五十嵐に振られる(通算2回目)

飲みに誘われた時点で、ひなた結婚してくれか、(他の誰かと)結婚することにしたよだと思ったけど。

後者だった。

アメリカ人のよく解らない女に取られた。

だから、一番大事なのはひなたなんだ。結婚して東京に行こうって言われた時に結婚すればよかったじゃん。

ただでさえ少ない時代劇の一つ、破天荒将軍も一年間出禁になって、絶望している時に夢を諦めるなって酷だろう。

それは振られても仕方ない。

今回もずーっと会えない間に他の女に取られても仕方ない。

もうどんなミラクルが起きて誰と結婚してもはいはいだわ。

これが人生……ってひなた悟りすぎ。

簡単に受け入れられることではない。

「文ちゃん。今でも好きなんだよ、私は」って言うべきだった。

まだ相手にプロポーズしていなかったから。

五十嵐の気持ちが覆らなくても。

言えばよかったじゃん。

五十嵐に夢を諦めるなって言ったくせに。

お前が五十嵐と結婚して幸せになるっていう夢を諦めているじゃん。

ひなたが結婚できないで終わる。

そんなのおかしいよ。

るいは母親と再会できることが確定でそれが最終回なのに。

ジョーは30年間の沈黙を破りジャズピアニストデビュー。アメリカで演奏するレベル。

何年も斬られ続けた五十嵐はハリウッドのアクション監督のアシスタント。

ずっと木刀を振り続けてきたバンキョムゾーはハリウッド映画に抜擢。

ひなただけ幸せになれなかった。

今は仕事が楽しいは嘘ではないだろう。

しかし、人生の歓びというものは……。