椰子の実

ちむどんどんの話。

第1話から見返しているけど、働けど働けど我が暮らし楽にならざりの世界観そのまんまだな。

親父が死んで、母親は過酷な肉体労働までして子供4人を食わせる。

運動着や運動靴を買うのさえ大変。

歌子はよく熱を出す体の弱い子。

終わらない借金生活。

母親は過労でぶっ倒れる。

こんなん、頭おかしなるで。

俺はふつうの暮らしだったからな。

貧しくもないし、裕福でもない。

今は年金暮らしだが、べつに欲しいものはない。

貯金があるから、買おうと思えばだいたいのものは買える。

そういう生活。

借金に追われながら、働けど働けど……の世界観は一生理解できないと思う。

結婚して子供ができたら、とんでもない労働が始まる訳だが。

まぁ、結婚はしないので大丈夫でしょう。

養う者がいるから、人はがんばって働ける。

養う者がいなければ、人はがんばって働く必要はない。

子供4人をたった一人で育てる……頭おかしなるで。

働けど働けど……人の一生って働くためにあるんだなぁ。

働けない俺に意味などあるのだろうか。

名も知らぬ遠い島から流れてきた椰子の実一つの歌の世界観は、俺の詩に似ている。

その椰子の実は、メッセージボトル。

ただ、あなたにひろってほしくて流れてきた。