寵愛されたい、超愛されたい

愛されたい、などと。

私の方は誰も愛そうとしないのに、何を言ってんだかって話だが。

もう最近、完全にエンプティなのよ。

からっぽ。

引っ繰り返しても、塵一つ落ちて来ない。

何も入っていない。

どうして今、生きていられるのか。

ましてや、バイトが出来ているのか。

我ながら、不思議で仕方ない。

死人が、魔法で動かされている感じ。

憐れな、お人形。

怒りだけが、私の無限動力だった訳だけど。

近頃じゃ、怒りさえ湧いて来ない。

以前は、間欠泉のように年中吹き出していたのに。

本格的に、不味いんだな。

自分で思っているよりも、遥かに疲れているらしい。

2ヶ月後まで、生存可能なのか。

全てを、やり終えた気もするし。

全てが、始まってさえ無いような気もする。

今死んだら、物語は絶筆。

いや、初めからそういう筋書きだったのか。

まぁ、どっちにしても――――