印象の記号化

勝手に自分という人間を、他人の尺度で決め付けられるのは腹の立つ話だが。

果たして何も決め付けずに、他人を評価することが出来るだろうか。

人間の印象というものは、第一印象でほぼ決まるという。

その人の容姿や、喋り方程度で、ほとんどが決まる。

その人のことを何も知らないでも、大体こんな感じの人なんだろうな・・・と勝手に決め付けて、頭の中で相手の人物像を確定してしまう。

深い付き合いをしていくのなら別だが、浅い付き合いで終わるような人は、大体のイメージを自分の中で作っておかないと、段々他の人と区別がつかなくなってくる。

「ああ、あの人ね・・・って、どんなんだったけ!?」と、すぐこうなる。

人間関係の9割は、そんなもんだ。

本当にその人らのことなんて、何も解っちゃいない。

第一印象の時点で印象を記号化し、その後もずっと記号のまま。

関わりのある人たち全てを知ろうとするには、時間も興味も足りなすぎる。