花瓶で頭をぶん殴られたい

ようやく、シドニーのグリーン・ストリートを読み終わった。

小学生でも読めるような短編をこんなに大げさにがんばって読むことになるとは。

カラマーゾフの兄弟、前編中編後編、全部を読んだんですよね?

しかし本当に村上春樹の小説ってだから何だよな?

人間ってなんで生きなきゃいけないんですか?と同じような疑問。

だが、それがいい

人生に意味なんてない。

村上春樹の小説に意味なんてない。

文章があって、おもしろい比喩があって、よく解らない物語がある。

それでいいじゃないか。

人はどこから来て、どこへ行くのか。

同じようなもんだ。

村上春樹は文章がすべてで物語はおまけ。

おまけはいいものがほしいに決まってる。

だから、なんでもいい訳ではない。

嫌いな作品もある。

でも、それでいいんだ。

正直、ノーベル文学賞には程遠いと思うんだけど、どうなんだろう。

日本人で可能性があるのは村上春樹しかいない。

でも、村上春樹の世界観って一般人には理解不能でしょ。

誰もが理解できる訳ではない。

特に音楽の話なんて完全に村上春樹の自己満足で、ほとんどの人間は知らない。

スガシカオの曲くらいだ、解るのは。

なにはともあれ、1Q84を完結させてからお亡くなりになってくれ。

今、長編を書いているはず。

騎士団長殺しはおもしろかった。

でも、1Q84の続きとその前の話が読みたい。

全世界がそれを待っている。

カラマーゾフの兄弟みたいに未完は勘弁して。

読みたい。

読みたいなぁ。

はじめての文学を読んでいるわたしに読めるかしら。

少しずつリハビリ。

次はカンガルー日和だ。

これもだからなんやねんって話なんだけど、それがいい。

「ちゃーりー」に花瓶で頭をぶん殴られたい。

荒療治のショック療法。

俺の人生、何かが変わらないかな。

シドニーのグリーン・ストリートの私立探偵事務所を訪ねれば何か変わるのかな。

ピザ・パイ、俺も毎日食いたいです。