運命の人

俺が仕事を辞めた時に、あの女と付き合っていたら違う人生になっていたんだろうな。

付き合っているのに無職という訳にはいかない。

諦めずに働き続ける。

ボロ雑巾が千切れるほどに。

まぁ、最終的には今と同じ病気になったかも知れないけど。

思い出づくりの一つにはなったでしょう。

彼女の存在は労働のモチベーションになる。

メッチャ躁状態だったかも知れん。

あの女……。

一度は結婚も考えたあの女……。

俺の人生はあそこが分岐点の一つだった。

付き合ったら若菜と出会うことはなかったかも知れない。

若菜は運命の人だと思ってるけど。

運命の人だから結婚できるとも思わない。

じゃあ何が運命なんだよって話なんだけど。

光り輝いて見えて時が止まったんだから仕方ないだろ(実話です)