ニコイチ

俺と若菜さんが一人の人間として生まれていれば、お互いの短所を長所で補い合い凸凹が埋まることで完璧な人間としてこの世に生を受けることが出来ていたと思う。若菜さんはすでに文句なしの人ですが、女の子としては惜しいなと思う部分があった。ぶっちゃけ愛想や屈託のない笑顔は男である俺の方が自然に出来る。何も無理することなくニコニコ明るくしていられる。あの子は表情や喋り方が硬い。それが本当に惜しい。というか性別が逆なら良かったんだよな本当は。あっちはゴリゴリの理系で手先が器用、こっちはゴリゴリの文系で子供が大好き。神様、魂を入れるの男女で間違えてない?

俺とマコが一人の人間として生まれていたら・・・っていうか、あいつの強みって何?いや、マジで。何で少しでも好きという気持ちを抱いてしまったんだろう。淋しいから?若菜さんに会えないから?ほっとけない妹感はある。小生意気な妹感もある。可愛いけど、むかつく。むかつくけど、心配。俺には女兄弟がいないので、もしいたらこんな感じなのかなって思う。姉や妹がいたら最初から女に幻滅してるから過度な幻想は抱かないみたいな話も聞くけど、何かあいつを見てちょっと解った。

僕らは不完全に生まれたから、その片割れを探すんですねきっと。

何度でも!何度でも!

今まさに恋愛中の人は、今すぐにドリカムの何度でもを文字通り何度でも聴いて下さい。

もーなんなんだよあのブログ、何で全く関係ない俺がヤキモキしてイライラしとんねん。

3年も一緒に過ごしたなら、余裕で10000回チャンスあっただろ。10000回チャレンジしたか?それだけやり尽くした奴にだけ、10001回目は何か変わるかもしれないと思っていいんやぞ。人事を尽くして天命を待つとはこのことや。

何のために俺たちが言葉を持っているのか考えろ。言葉とは使うためにあるんだぞ。人に伝えるためにあるんだぞ。何のために広辞苑が3216ページもあると思っとんねん。お前が使ってくれるまで言葉はずっとその時を待っとんねん。

10001回目がダメでも10002回目は何か変わるかもしれない。

あとちょっと、あとほんの少し、あと一歩、あと一日、あと一言、それで変わるかもしれないんだ。諦めるな。絶対に諦めるな。

そう、何度でも!何度でも!

箱庭の裏庭

2017年の9月にツインレイというフレーズを知るのとほぼ同時に見つけたツインレイブログが、年末からチェックしていない間に物凄い急展開を迎えていた。

別れ。3年も仕事場を二人だけで共有しながらも、結局のところ付き合うこともなく相手の方が仕事場兼自宅を引っ越すことに伴い離ればなれになってしまったそうな。深夜に読んでて直前に最新記事がアップされているのを見た時、何とも言えない気持ちになった。ああ、リアルタイム。ああ、これがつい最近実際に起きた出来事なんだって。

ほんと不思議な二人。数あるツインブログの中でも、あのブログだけは異彩を放っていた。厳密に言うと大言壮語を吐きまくりな金儲けツインブログが大半を占め、その残りが相手に対する執着の虜となり我を失っているブログしかない中、あのブログだけがあまりにも「普通」だった。普通すぎて逆に際立っていた。僕はあのブログを読むのが好きだった。まるで私小説を読んでいるかのような不思議な文章。事実は小説よりも奇なりと言うが、その不思議さ故に作り話のようにあまりにも出来すぎていた。そして報われない最後。誰よりも通じ合っているのに繋がり合えない不思議さ。誰よりも解り合っているのに共に生きれない不思議さ。ついに連絡先を教えることもなく、相手は去ってしまった。いつかまたご縁があれば再会できる。何の確約もない、それだけを願って。

でもさぁ、君たち3年も一緒に過ごせたんだからいいじゃない。こっちなんて3日ですよ、正味なところ3時間ですよ。あんたらに僕の苦しみが解るかい。解らないよね。解るわけがないよね。

ただ最初から素直になれば良かったんだよ君らは。最初からずっと本当の気持ちを言葉にして伝え続けてれば良かったんだよ。この気持ちに相当する言葉など存在しないとかそういうカッコツケはえーねん。青臭くても泥臭くても何度でも何度でも言葉にして伝えろや。何だよあれ、新海誠かよ。すれ違って別れて終わりってなんやねんマジで。

岡目八目。裏庭からは箱庭のことがよく解ります。僕のことも裏庭からどうぞ笑ってください。

箱庭

女関係のことでは、その人との未来についてかなり克明に情景が思い浮かぶんだけども、これって別の世界線の話なんですかね。考えようとして思い付いているんじゃなくて、物語が流れ込んでくるように映像が脳内で展開されていくんですよ。何これ。場所や自分や相手が話すことが鮮明に浮かび、短編映画が突然に始まる。ある種の啓示のようにも思えるが、一人だけでなく複数人についてそれぞれ別個のお話。話は繋がっていないし、当然ながら現実で選べる女の子は一人だけ。この人を選んだ場合、そういう未来に辿り着いたかも知れないということなのだろうか。実に不思議である。特に妄想癖はない。小説を書くのも好きだけど苦手だし。普段、自発的に空想にふけることなどない。

最近やってるノベルゲームでも、世界が箱庭みたいな感じでキャラがメタ発言をするくだりが間に挟まれていたり、一つのルートが終わるごとにエンディング後「はいどうもお疲れ様」みたくキャラが思いっ切りメタ発言をするくだりが絶対にあるんだが、これはゲーム自体が箱庭の作り物の世界ってテーマだからこういう演出なんだなぁって思って、まぁそれはそれで悪くないんだけど(ある種の茶々入れを挟むことでシリアスな展開になっても苦しくなり過ぎないで済むというか。安心してください、フィクションですよ!っていう)、それと同時にクリア後の「選んでくれてありがとう」みたいなセリフで何か泣きそうになる。何かを選ぶということは、取りも直さずそれ以外の全てを選ばないということであり、誰かだけを選ぶことの重さ、誰かにだけ選ばれることの嬉しさというものを如実に感じる。

何かこうゲームと同じ感じで、人生も予めプログラミングされてる世界を生きているように思えてならない。僕らは本当に自由なのだろうか?自由とは何なのだろうか?

僕らは毎日、選択をする。些末なことから人生を左右することまで。その選択は本当に正しかったのだろうか?そして、選び続けたあみだくじの先には一体なにが待っているというのだろう。誰が待っているというのだろう。今のところ一切、皆目見当がつかない。

箱庭で生きるライフ。

泣いても笑っても、一度きりのライフ。

この命が尽きる前に、もう一度だけ君に会いたい。

本当に、どうでもいい話5

お年玉年賀はがきの切手シートが当たったっていうから家族から貰ったんだけど、62円と82円の切手が2枚ちょっとレアなデザインになってるだけって、もはや切手シートとかいうレベルじゃないんですけど(笑)昔って10枚綴りのシート貰えなかったっけ?検索してもよー解らん。俺自身も何年も年賀状だしてないし貰ってないし。昔から2枚だった?郵政民営化してから変わった?経営難で数が減らされた?

いや本題は曖昧な過去の記憶、そこではなくてだな、62円ですよ62円。62円といえばミスチルのmy life“62円の値打ちしかないの?僕のラブレター”ですよ。値段が上がったことにより、この歌詞の通りのことがまた出来るようになりました。とはいえ、ラブレターを葉書で出す奴はいないだろうけどな(笑)溢れんばかりの恋心が郵便局員にも思い人の家族にもバレバレ。こりゃ互いの気持ちも離ればなれですね。

小さな夢

やっぱし一回くらいはマコを食事に誘った方がいいのかな。あの女もどう考えても自分にとって縁浅からぬ普通の女じゃないんだよな。

でもさ、先に若菜さんという金メダル女に出会ってしまったからさ。マコは精々8位入賞レベル女だからな。出会う順番が逆だったら、マコと普通の恋愛をしてたと思う。今までは他に好きな人が出来たから別れるとか意味不明って思ってたけど、若菜さんの衝撃があまりにも凄すぎて、こりゃもし誰かと付き合ってても最早彼女のことなんざ上の空で、別れざるを得ないよなぁって初めて感じた。

いや、8位入賞でも凄いことですよ。そりゃ、可愛い女の子なんて世の中に山ほどいる訳ですよ。でも別に可愛いから付き合いたい訳じゃない。俺だって若い頃は可愛けりゃそれだけで好きになったけど、今はもうそうじゃない。生理的に無理なレベルの女でなけりゃ性格の方がよっぽど大事。一緒にいて楽か、傍にいて癒やされるか、目を見つめて落ち着く人かってことの方がよっぽど大事。美人は三日で慣れるし、どうせ美しさというものは永遠ではないからね。美というものは期限付きなのです。女なんて可愛くなくても若いってだけでガキの頃からチヤホヤされてんのに、もし美が生涯衰えないとしたら男女格差もいいとこやぞ。若くてほんのちょっと可愛いってだけで男の30倍モテんのによ。30過ぎてガクッとチヤホヤされなくなるのは理の当然やぞ。今まで散々っぱら男より得してきたんだからな。

俺だって誰でもいい訳じゃない。俺が好きになる女はいつも変わった女ばかり。それは俺自身がまず変わった男であるから。変わった女しか好きになれない。何かこう話をしてると解るんだよね、ああこいつは変わってる。俺に似てる。仲良くなれるかも知れないなって。

俺の小さな夢はマコと二人だけで食事に行くこと。まぁ、行かなくてもいいけどね。

大きな夢

若菜さんへの気持ちの大きさを茄子で表現するとだな、「暗闇にへたをつけたくらい」いやいや、そんなもんじゃない。「宇宙にへたをつけたくらい」だ。

いつかこの気持ち、君に伝えてもいいんだよね?それだけが僕の夢です。

空白を埋めよ

私は私の空白を埋められる気がしない。

自分という存在はカラッポなんだろう。

何者にも成れない。この世には慣れない。愛しいものは私に馴れない。

与えられた一冊の本。分厚い本のページをめくれどめくれど、何も書かれていない。

白紙の物語。

白紙の人生。

私に色を教えてください。

色とは何ですか。